顔面神経麻痺の西洋医学治療
顔面神経麻痺の西洋医学治療は基本的には外来で治療可能な場合が多いのですが、顔面神経麻痺の検査が必要な場合、顔面神経麻痺の診断がはっきりしない場合、顔面神経麻痺の程度が強い場合などでは、入院が必要です。
顔面神経麻痺の副腎皮質ステロイド療法が効果的と考えられていますが、糖尿病や感染症を悪化させる可能性があるので、それらの病気がある場合には慎重な対処が必要です。そのほかに、ビタミンB12やビタミンEなどの製剤が神経修復の促進に使われます。
明らかなヘルペスウイルス感染の証拠がない場合でも、抗ウイルス薬の投与で顔面神経麻痺が改善するという報告が最近あり、同時に抗ウイルス薬が投与されることがあります。また、眼が閉じにくい場合、人工涙液(じんこうるいえき)を点眼して角膜を保護することが必要です。顔面神経麻痺手術方法は何種類かに分かれます。
- 顔面神経減荷手術
顔面神経の周りの神経鞘を開いて神経の圧迫を取ろうという減荷手術もあります。
- 神経の修復手術