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顔面神経麻痺の検査・診断
検査

顔面神経麻痺の検査は主に以下の通りです。

  1. 耳、口中の検査
    聴力検査、耳小骨筋反射、前庭機能検査(目眩の検査)、涙液分泌検査、味覚検査
  2. エコー検査
    耳下腺腫瘍の有無を調べます。
  3. レントゲン検査
  4. 脳神経検査
  5. MR画像検査
診断

顔面神経麻痺の診断は典型的な顔の表情から比較的容易です。しかし、顔面神経麻痺の原因となる病気がある場合、両側に同時に発症したり何度も繰り返す場合などは、MRIなどの画像診断が必要です。

そのほかにサルコイド、ライム病などのややめずらしい病気でも起こることがあり、それらが疑われる場合には、血液検査などほかの検査が必要になります。顔面神経麻痺の発症前に、耳のなかに痛みや水泡(すいほう)の形成が先行する場合は、ヘルペスウイルス感染による麻痺がまず考えられます。

また、障害の程度や回復の正確な評価のために、筋電図や誘発電位検査が行われることもあります。顔面神経麻痺が末梢性の顔面神経麻痺か中枢性の顔面神経麻痺か、さらには捕捉性ニューロパチーによるものか、ほかの病気によって引き起こされている顔面神経麻痺かを診断します。

運動麻痺症状が顔面だけに現れていて、ほかに神経症状がみられないときは、ベル麻痺が疑われます。前額部筋に麻痺がないときは、中枢性顔面神経麻痺の可能性があります。顔面神経麻痺症状を分析することで、顔面神経のどのあたりに障害があるのか推察されます。