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顔面神経麻痺の原因・分類
原因

特発性顔面神経麻痺の原因はいまだ不明ですが、考えられる可能性としては寒冷曝露、アレルギー、局所浮腫、ウイルス感染などがあります。いずれにしても、顔面神経は顔面神経管と呼ばれる骨で取り囲まれた狭いトンネルを通って脳から外に出ますが、何らかの原因で顔面神経がはれると顔面神経が圧迫され麻痺が現れると考えられています。

感染

顔面神経麻痺を引き起こすのもとしては、帯状ヘルペス感染、ギラン・バレー症候群があります。

代謝内分泌異常

代表的なものは、糖尿病性末梢神経障害です。尿毒症、ビタミン欠乏症、甲状腺機能低下症。

大脳の障害

脳や脳幹の病気で顔面神経麻痺を引き起こします。

分類
中枢性顔面神経麻痺

脳や脳幹の病気、あるいは顔面神経核よりも上方の障害。具体的には、脳卒中、脳腫瘍 脳炎などの病気や、そのほかの脳内の病変。

末梢性顔面神経麻痺

末梢神経性麻痺は、脳・脊髄から出て、体のすみずみにまで張りめぐらされている末梢神経が障害を受けて起こる運動麻痺の総称です。末梢神経には、それぞれに支配している領域があります。

側頭骨内にできた腫瘍、急性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、側頭部の骨折・外傷、耳下腺腫瘍などに顔面神経麻痺を引き起こします。顔面神経そのものから腫瘍(顔面神経鞘腫)が発生することもあります。また、上記の病気の手術治療により麻痺が生じることもあります。

末梢性顔面神経麻痺の原因として2番目に多いのは水痘帯状疱疹ウイルスであり、ハント症候群と呼ばれています。顔面神経麻痺に加えて耳介や耳の穴に水疱(みずぶくれ)や痂皮(かさぶた)伴うことで診断されます。